秋の丹波はお祭りと噺家さん
さてさて、朝起きたら天気がよろしい。
自転車に乗らんと、もったいないようなお天気。
黒石ダム方面から篠山に入り、帰りに、今が旬の黒枝豆でも買うて帰ろうという、
いたってざっくりした考えで、ポイと自転車にまたがります。
いつものように十万辻を登り、青野ダム。
須磨田三山を眺めながら、武庫川に沿って西相野。
三本峠を登りますと今田町でございます。
立杭は、この土日、陶器まつりの真っ只中。
混雑を避け迂回しようかと考えましたが、まだ午前中でもあり、それなりに通り抜けられるやろと、ひやかしがてら覗いてみることに。
幾つもの窯元の軒先には、感じの良い陶器がたくさん並んでいます。
その多くは、数百円という手頃な値段のもの。
一度、ゆっくりと物色しに来るのも楽しそうです。

上小野原のコンビニで休憩の後、黒石ダムの方へ。
大峠で多紀連山を眺め、下りに入ります。
癖のある左コーナーを3つ4つこなせば、Uターン気味に阿草への分岐。
林の中の緩い下りのコーナーを次々に抜けます。
ここらがロードレーサーで走る大きな魅力ですな。
福知山線の線路が出てくると、丹波竜発掘現場はすぐそこ。
2度ほど見学した事があるので、どうしようかと思いましたが、一応、寄ってみることにします。
ボランティアガイドの方が「説明しましょうか」とおっしゃるので、そうしてもらうことに。
すぐ後から来られた3名の方々と一緒に説明を聞きます。
その昔、フォッサマグナの西と東は別々の陸地だった事や、恐竜の発掘方法など、興味深い話が聞けました。
丹波竜が発掘された地層は約1億4,000万年前のものだとか。
人間の歴史とは桁違いに長い地球の生い立ちの話なんかを聞くと、温暖化かなんかで人類が滅亡したとしても、地球自身にとっては、大した出来事では無いように思えます。
たまたま一緒に説明を受けた方々ですが、
実は、落語家さんで桂三金さんと笑福亭笑子さんだと分りました。
お二人は、この後、近くの町で落語を演られるそうで、もう一人の方は、会場の世話役の方のようです。
落語好きの私が、一緒に写真をとお願いしたところ、気軽に応じてくださった上に、サインまでいただきました。
「それにしても、こんなとこで落語家さんに合えるとは」と喜ぶ私に、
「恐竜を発見するより、ここで落語家と会う方が、よっぽど難しいかも知れまへんな」と三金さん。
気さくでサービス精神旺盛なお二人、これを機会に応援させていただきます。

発掘現場をあとに、川代渓谷に沿って東へ東へ。
黒豆館を尻目に殺し、栗柄峠、鼓峠を越えて本郷へ。
いつものヤマヒョウで昼食でございます。
食事を終えて、走り出すと通行止めの看板。
よく見ると「祭礼のため」とあります。
行ってみると、道路に3台の山車。
子供達が乗ってお囃子を奏でています。
見ていると、この山車をハッピ姿の氏子さん達が動かし始めました。
神社の外れで向きを変えると、氏子さん達が前から引っ張り、後ろから押しながら、境内への急坂を登って行きます。
ここの山車は見たことがあるのですが、引き回しているのを見るのは初めてなので、この光景にビックリです。

そばにいた人が、「ここの祭りは、子供たちの踊りが良いんですよ」と教えてくれます。
せっかくなので、境内に上がって踊りが始まるのを待つことにしました。
境内には、近所の方々を中心にたくさんの人。
そうこうしていると、やがて、餅撒きが始まりました。
子供達のすばしっこさには勝てず、私は一つも取れません。
きれいに化粧し、衣装を身に着けた子供たちが、縁台の上に並ぶと、いよいよ踊りの始まりです。
田植え歌風の節にのせて、一生懸命練習したであろう踊りを奉納します。
素朴な踊りに感動です。
客寄せ半分のイベントとしての「まつり」と違い、収穫や無事を感謝する神事としてのお祭りを見ていると考えさせられるものがあります。
祭りの中に、大事にしないといけない、いろんな教えがあるような・・・。

祭りを最後まで見ていると明るいうちに帰れなくなりますので、後ろ髪を引かれながら本郷を後に。
大たわを越えて、篠山へ。
日置の道端で黒枝豆を買い、折りたたみリュックを広げて背負います。
曽地奥の坂を登り、振り返ると多紀連山。
後川へ降りた後は、野菜コースの要領で家路を急ぎます。
のんびりと祭りを見ていたので、今日も夕陽と競争です。
帰って、さっそく枝豆を茹でました。
秋の篠山は気持ちも満腹にしてくれるのでございます。
今日のコースはこんな感じです。






