土曜日は朝のうちに雨があがり良い天気になりました。
しかも、この時期としては気温も高め。
でも、日曜日は一転して寒くなるそうです。
少し迷うところですが、もう少し秋を楽しみたい。
という事で、距離を少し短めにして自転車に乗ることにします。
秋が深まると、なんとなく惹かれるのが京都。
どこかのお寺で紅葉のライトアップをしている、というようなニュースが流れるからでしょうか。
今日は、京都まで鉄道で移動し、北山の峠をぐるりとまわってみることにします。
コースは概ね次の通りです。
阪急大宮駅~<京見峠>~<持越峠>~市原~<江文峠>~大原~<前ヶ畑峠>~<百井峠>~<花背峠>~大布施~<芹生峠>~貴船~阪急河原町駅
今回は、JRに比べて運賃が安い阪急電車を利用します。
この時期の京都。車内の込み具合を心配しましたが、輪行袋に収めた自転車を持ち込んでも十分に置き場を確保できる程度で、まずは一安心。
乗ったのは快速急行。大宮駅にも停車するので、ここで下車。
地上に上がり、四条大宮の交差点を見ながら、自転車をセットアップして出発です。
【京見峠】
最初の峠、京見峠へは千本通りを北へ北へ。
佛教大学を尻目に殺し、千本通りと分かれて真っ直ぐに行きます。
鷹峯の交差点で突き当たりを左へ。
地図では、この先すぐに右へ折れることになっているので、それらしい場所で右へ。

<千本通りにて>
すぐに道はいかにも峠道らしくなってきました。
でも、何となくこの道で合っているのか確信が持てません。
というのも、30年以上も前にオートバイで走った時の記憶と雰囲気が違うのです。
と思っていると、前にランドナーっぽい自転車の人。
聞くと、京見峠へはこの道で合っているとのこと。
後で知ったのですが、京見峠への道は旧道もあるようで、オートバイで走ったのは旧道なのだと思います。
(当時は、その道しかなかったのかも・・・)

<振り返れば比叡山>
道を確認させていただいた方は、京都にお住まいで、自転車歴も40年以上とのこと。
ランドナーっぽい自転車は、実はロード用のフレームで、トップチューブとダウンチューブに銀色の継ぎ手があり、そこで自転車を分割することができるそうです。
ハンドルの前と後輪の両側に取り付けられた鞄が、ランドナーらしく見せています。
こういう自転車を見かけるのも、京都らしいなあという感じです。

峠の手前の京見峠茶屋には「ぜんざい」の文字。
ちょっとそそられましたが、今日はまだ走り出したばかり、次の機会まで「おあずけ」にしておきましょう。

【持越峠】
京見峠を杉坂に向かって下ります。
色づいた木々がきれいです。
さすがに、先週と同じインターミディエイトの長袖とベストの組み合わせでは寒く感じます。

途中のY字路で道を右にとり、真弓方面に向かうと持越峠への登り。
峠を少し過ぎた所から見下ろすと、山あいに中畑の集落が見えます。
下りきった所のT字路を右に曲がると、先程、峠付近から見えていた集落。
集落を過ぎて、賀茂川の上流に沿った道を下ります。


<持越峠にて>
京見峠へのかかりからこの辺りの道は、自転車で走るのにぴったりな道だと思います。
少し狭い道幅、路肩には落ち葉という感じが、いかにも自転車で走るのに良い雰囲気です。
実際に、今日もたくさん自転車に乗った人を見かけました。
初心者っぽい人から、その気になれば速そうなロードレーサーの人まで。
それに、いかにもベテランらしい人もちらほら。
レースシーズンが終わっているからでしょうか、どの人ものんびりと景色を楽しみながら走っています。
グループの人は、お話しながら流しているという感じです。
そんな雰囲気なので、すれ違う人はみんな挨拶してくれます。
これほど挨拶度の高い道は、なかなか無いのではないでしょうか。
この景色の中を走っていると、自然と笑顔になりますよね。

【江文峠】
川沿いの道を下って、道幅が広くなった所で左へ曲がり、市原バイパスへ。
市原のコンビニで弁当とパンを買ってリュックに詰めます。
どこか景色の良いところで弁当を広げようという趣向です。
叡山電鉄の踏切を横切り、道なりに進みます。
道はしっかり2車線の普通の道。
途中、静原という雰囲気のいい里を通ります。
この辺りから少し坂になります。
行く手を見ると、道路脇にたくさんの自転車の人。
道路はここから下っているので、「ここが江文峠ですか」と、その中の一人の方に聞いてみます。
「そうですよ」という事で、私も休憩。
たくさんの人達は、京都と大阪のサイクリングクラブの方々で、今日は合同サイクリングなのだそうです。
年配の方が多く、自転車もツーリング向けのものが殆どです。
ざっと見ただけで20名以上はいらっしゃいます。
そこへ、山歩きの人のグループがやって来て、道路脇はヘルメットとリュックの人で溢れています。
ここは東海自然歩道のルートになっていて、ハイキングコースが道路を横切るようです。

道路の横には、金比羅山登山道入口の鳥居と石碑があります。
そこで、山歩きの方が2人、お弁当をひろげられています。
便乗して、私もここで昼食にしましょう。
弁当を広げていると、今度はハイキング道の方からランニングの人。
30代くらいのご夫婦でしょうか。
彼らも、ここでお弁当です。
彼らはこれから鞍馬へ向かい、そこからさらに百井まで走るのだそうです。
「私も大原から百井へ行くんですよ」と言うと、
「じゃあ、百井で会いましょう」と笑いながら走り去って行きました。
ランニングの人と山歩きの人と自転車乗り。
江文峠は、なんでもないような峠なのですが、これらの人が微妙に交錯する場所のようです。

【前ヶ畑峠】
大原に下って、国道367号の手前にある細い道を北へ進みます。
♪京都大原三千院 恋に疲れた女がひとり~
途中、石垣の上の紅葉がきれいな場所がありした。
中を覗くと、山門のようなものがあり、立て札には阿弥陀寺とあります。
大原には三千院の他にも有名なお寺がいくつかあるようです。

さて、いよいよ道が国道367号と合流すると、すぐに国道477号への分岐。
昨年秋の「国道477号の旅」では、花背からこちらに向いて走りました。
こちらから花背に向かうのは初めてです。
昨年、こちらへ下った感じでは、かなり勾配がきつそうな感じでした。
案の定、進むにつれて勾配はだんだんときつくなります。
少し息も切れてきます。
木立に覆われていた道が、少し明るくなると最後の直線です。
峠の手前に、大原側に展望が開けた場所があります。

ここで写真を撮っていると、一台の軽自動車が止まりました。
年配のご夫婦が降りてこられて「いい景色ですね」。
おばちゃんは、私のと同じような小さなデジカメで写真を撮ります。
おとうさんは、それを見ています。
おばちゃんは自動車に戻ると、今度は一眼レフのカメラを持ってきました。
どうやら、おとうさんの運転で、この辺りの写真を撮ってまわっているようです。

<前ヶ畑峠にて>
【百井峠】
峠を少し下ると百井の集落。
ここのY字路を左へとると国道477号は百井峠へ。
杉林の中の細い道を登ります。
やがて峠に到着。
ここから百井別れまでの下りが激坂です。
一番急なところでは、少し腰を引かないと後輪の加重が抜けていくのが分ります。
昨年ここを登った時も一苦労でしたが、下ってみて改めて勾配のきつさを感じました。

<百井峠にて>
【花背峠】
百井別れで鋭角的に右に曲がると花背峠への登りです。
いくつかのカーブを曲がって峠に近づいた頃、下ってくる自転車の人とすれ違いました。
すれ違いざま「寒いですねえ」とその人。
いかにも寒そうに体がこわばり、スピードもかなり控え目です。
私の方は登りなので、それほどではありません。

<花背峠にて>
峠に着くと電光掲示板の温度計が8度と表示しています。
こりゃ寒いはずです。
ここから大布施までは殆どが下り。
ウィンドジャケットを羽織ります。
寒さ対策も万全で、程よいカーブの道をゴキゲンに下ると開けた所が花背の里。
この里もいい雰囲気です。

集落に入ると前ヶ畑峠で会った軽自動車のおとうさんが道端で手を振っています。
傍らでは、おばちゃんがカメラを構えて集落の風景を撮影中です。

集落をゆっくりと抜け、道端の陽だまりに腰掛けて、コンビニで買ったジャムパンで休憩です。
ゆったりと心地よい時間が流れます。
休憩の後、ここから大布施まで、またまたゴキゲンに下ります。

【芹生峠】
大布施まで下り、小さな橋の先の突き当りを左へ。
川を左に見ながら走っていると、後ろからクラクションの音。
前ヶ畑峠の軽自動車です。窓からおばちゃんが手を降りながら、私を追い越していきます。

やがて「貴船・左」の標識に従い左折すると国道477号と別れ芹生峠への道です。
この道は初めてなので楽しみです。
最初は道幅もそこそこありますが、次第に狭くなり百井峠と変わらないような所も出てきます。
薄暗い木立の中を走っていたかと思えば、片側が深い谷であったり、すぐ横を流れる川の音を聞きながら走る所もあります。
峠の少し手前には、芹生の小さな集落。
いろんな表情を見せてくれる道です。


北から貴船側へ抜けるのは下り基調かと思っていましたが、標識に従い左折してから峠までしっかりと登らされました。
峠には「芹生峠、標高約680m、比叡山を望む」の文字。
峠からは勾配の急な道を貴船まで一気に下ります。
勾配が急な上に、道が狭くて滑りやすい、なかなか下り応えのある道です。

<芹生峠にて>
やがて木立の中から、人がたくさんいる所に出ました。
貴船神社まで下ったようです。
参道沿いには、灯篭が灯され、なかなかの雰囲気を創りだしています。

ここから貴船口の駅までは、観光客がいっぱい。
少しだけ観光気分を味わいながら、歩く人の流れに合わせてのんびりと進みます。

京都市内の土地勘がまったく無いので、貴船口からは市内の中心部に向かって適当に下ります。
気が付けば、柊野別れという交差点、さらに下ると賀茂川。
川べりを散歩している人に道を訊ね、賀茂川沿いの道から河原町通りで阪急河原町駅へ。
♪あの人の姿懐かしい たそが~れの河原町~
ここで自転車を輪行袋に収め、今日の走行は終了です。
100km足らずの道のりでしたが、峠道に加え、思わず足を止めたくなる景色の多さで、たっぷり一日かかりました。
深まる京都北山の秋を楽しんだ一日でした。